my favorite life

34歳で離婚、一人暮らしも10年以上となりました。ささやかな、でも、愛おしい日々のあれこれを自由に綴ってまいります。

お気に入りの番組 小さな村の物語

お気に入りの番組に「小さな村の物語イタリア」があります。土曜日午後6時BS日テレ。

その名の通り、イタリアの小さな村を取り上げ、そこに暮らす人々の物語(だいたい2人)を、美しい景色と、心地よい音楽、そして落ち着いたナレーションと共に送る60分番組。

市井の人々の暮らしなのだけど、どの人にも「物語」があり、それぞれの人生哲学を持っていて、毎回引き込まれます。

主人公として取り上げられる村人はもちろん、その家族や友人もとても自然体で、「よく毎回、こんな素敵は番組が作れるものだなぁ」と。

そして、イタリアというところがまたグッド!

ごく普通の暮らしも、なんだかおしゃれ感が漂う。

唯一の欠点?は、再放送が多いこと。(見逃してしまった場合はそれもラッキーだけど、私は録画しているので。)毎回楽しみにしているだけに、再放送は残念なのだけど、クオリティの高さを思えば毎週作るのは難しいかもですね。

昨日の放送(第320話)は、リストランテ経営の男性と、退職後、生まれ育った村に戻り暮らし始めた翻訳家の男性2人の物語。

翻訳家男性の言葉。「村に戻ったのは隠れるためではなく、もっと上手に世界と繋がるためです。世界や人々と上手く距離を置くことで、さらに居心地良くいられます。」

なんて深い言葉。こんな生き方が理想です。

ミュージカル「ビューティフル」

昨日は、 友人の誘いで、ミュージカル「ビューティフル」を観に行きました。

キャロル・キングの半生を描き、ブロードウェイでロングランヒットした「ビューティフル」。平原綾香と水樹奈々のダブルキャストでの公演でしたが、平原綾香の公演をチョイス。

というか、友人は平原綾香のファンなので、あーや(ファン内ではそう呼ばれているそう)狙いでの参加。内容的にも良さそう、ということで私を誘ってくれました。

ミュージカルはあまり馴染みがないものの、

平原綾香の歌唱力には絶対的な信頼があったし、生のオーケストラで名曲の数々を聴けるのも楽しそう♫と行ったのですが…

想像していた以上に、ホント良かった!


キャロルキングの半生というと、とても長い物語のようですが、実際は、16歳で作曲家としてデビューしたキャロルの栄光(仕事)と挫折(私生活)、そして再生の物語です。人生の苦難の大波を30歳前に経験しているキャロル、すごすぎる…

沢山の人に薦めたいミュージカルですが、千秋楽を迎えたので、以下、感想を交えた内容を。(ネタバレ、ご注意くださいね)


ミュージカルは、カーネギーホールの初舞台に立ったキャロルの弾き語りから始まり、回想の形で物語が進みます。

そして、最後に、カーネギーホールの初舞台に戻るのですが、本番前の楽屋からキャロル(平原綾香)が舞台に向かい、幕が上がる瞬間、私達観客は、カーネギーホールの観客でした。平原綾香は間違いなくキャロルで、私達は、そんなキャロルを熱狂的に迎えるカーネギーホールの観客でした。

ミュージカルの醍醐味って、こういうことなんだ…と、総立ちの劇場で、夢中で拍手をしながら思いました。


平原綾香はもちろん、役者さん達も皆素晴らしく、60年代アメリカの華やかなショーも垣間見られ、すっかり引き込まれました。

残念ながら公演は終わってしまったけど、再演があればいいなと思わずにいられません。

皆さんにも是非勧めたい、お気に入りのミュージカルになりました。

定年女子〜残念ながら、お気に入りにならなかったもの

お気に入りについてのブログを書こうと始めましたが、お気に入りにならなかったものも書こうと思います。

批判ではなくて、あくまで私自身の感じ方、という視点です。

いい、悪い、をジャッジしているわけではないので、ご了承下さい。


NHKで現在放送中の「定年女子」。

面白いよ、と聞いて遅ればせながら第7話を見たのですが、私にはなんだか違和感があって、モヤモヤ…

一言で言ってしまえば、主人公が理想化されすぎている。南果歩演じる麻子は、明るく一生懸命で、大人可愛らしさを持ち合わせた女性。

今回のエピソードでは、成り行き上ということもあるけど、元姑(別れた旦那さんのお母さん)を暫く自宅に引き取り身の回りの世話をする。

友人からは「ほんと人がいいんだから」と言われる麻子。元後輩に理由を尋ねられると、「一度は嫁として認めてくれた義母なのに、自分は離婚することで孫を奪ってしまった。そんな罪悪感がどこかにあるのかも」と明るく答える。

(ちなみに麻子が別れた原因は夫の浮気)

そもそもドラマなんだから目くじら立てる必要はないのだけど、ドラマとはいえ、こういう優等生の完璧な女性が主人公だと、「それに引き換えウチの嫁は」なんて、思うお姑さん達もいるのではないかと。

また、麻子はとにかく頑張る。そんな姿を目にすると、麻子頑張れ!というより、これを基準に比べられたら困る、というのが正直な感想。

そして、決定的な違和感は、20歳以上歳下からの男性のアプローチ。(麻子は男性として見られない、という理由で距離を置いている。)

昼メロじゃあるまいし、これ、いらないでしょう、といった感じ。

ドラマでは、年齢に関係なく麻子の人としての魅力が若い男性にも受け入れられている、ということを伝えたいのだとは思う。でも、アラフォー世代の私としては、居心地が悪い、すごく。

歳下から言い寄られるとか望んでないのに、世間からそう見られそうで、嫌。


このドラマの脚本は、絶対男性だ、と思ったのだけど、女性でした。

最初にも書いたとおり、あくまで私の個人的な感想です。

そして、私自身の傾向として、私は、「いかにも」な的なものに疑心を持つところがあります。

例えば、私が苦手なのが、年末年始やお盆の帰省についてのニュースのインタビュー。祖父母との再会を喜ぶ子どもの様子は確かに微笑ましい。だけど、だけど、と私は思う。孫とは疎遠で寂しい思いをしている人もきっといるはず。みんながみんな「わかりやすい幸せの形」を持っているわけではないことを知ってほしい、と。

幸せのカタチは人それぞれ。だから、感じ方も人それぞれ。みんな違って、みんないい。

「定年女子」は、残念ながら私には合わなかったけど、例えば春先放送されていた「ツバキ文具店」はとても良かったので、また楽しみなドラマに出会えるといいなと思います。