定年女子〜残念ながら、お気に入りにならなかったもの
お気に入りについてのブログを書こうと始めましたが、お気に入りにならなかったものも書こうと思います。
批判ではなくて、あくまで私自身の感じ方、という視点です。
いい、悪い、をジャッジしているわけではないので、ご了承下さい。
NHKで現在放送中の「定年女子」。
面白いよ、と聞いて遅ればせながら第7話を見たのですが、私にはなんだか違和感があって、モヤモヤ…
一言で言ってしまえば、主人公が理想化されすぎている。南果歩演じる麻子は、明るく一生懸命で、大人可愛らしさを持ち合わせた女性。
今回のエピソードでは、成り行き上ということもあるけど、元姑(別れた旦那さんのお母さん)を暫く自宅に引き取り身の回りの世話をする。
友人からは「ほんと人がいいんだから」と言われる麻子。元後輩に理由を尋ねられると、「一度は嫁として認めてくれた義母なのに、自分は離婚することで孫を奪ってしまった。そんな罪悪感がどこかにあるのかも」と明るく答える。
(ちなみに麻子が別れた原因は夫の浮気)
そもそもドラマなんだから目くじら立てる必要はないのだけど、ドラマとはいえ、こういう優等生の完璧な女性が主人公だと、「それに引き換えウチの嫁は」なんて、思うお姑さん達もいるのではないかと。
また、麻子はとにかく頑張る。そんな姿を目にすると、麻子頑張れ!というより、これを基準に比べられたら困る、というのが正直な感想。
そして、決定的な違和感は、20歳以上歳下からの男性のアプローチ。(麻子は男性として見られない、という理由で距離を置いている。)
昼メロじゃあるまいし、これ、いらないでしょう、といった感じ。
ドラマでは、年齢に関係なく麻子の人としての魅力が若い男性にも受け入れられている、ということを伝えたいのだとは思う。でも、アラフォー世代の私としては、居心地が悪い、すごく。
歳下から言い寄られるとか望んでないのに、世間からそう見られそうで、嫌。
このドラマの脚本は、絶対男性だ、と思ったのだけど、女性でした。
最初にも書いたとおり、あくまで私の個人的な感想です。
そして、私自身の傾向として、私は、「いかにも」な的なものに疑心を持つところがあります。
例えば、私が苦手なのが、年末年始やお盆の帰省についてのニュースのインタビュー。祖父母との再会を喜ぶ子どもの様子は確かに微笑ましい。だけど、だけど、と私は思う。孫とは疎遠で寂しい思いをしている人もきっといるはず。みんながみんな「わかりやすい幸せの形」を持っているわけではないことを知ってほしい、と。
幸せのカタチは人それぞれ。だから、感じ方も人それぞれ。みんな違って、みんないい。
「定年女子」は、残念ながら私には合わなかったけど、例えば春先放送されていた「ツバキ文具店」はとても良かったので、また楽しみなドラマに出会えるといいなと思います。